BWS100 52φノーマルシリンダー ポート加工~ノマフ用~

どもども!
最近ポート加工ばっかりしているワタクシです。
 
ポート加工って楽しいですか?と聞かれると
実はこれがそうでもないんですよねー。
なんていいますかね、作業中は瞑想っていうか修行でもやってるって感じで
正直つらいっていうか、面倒です。首も痛いしねw
しかーし!彫り終わったら、結果がどうであれやっぱり楽しみだったり
うれしかったりしますね。そういうことも考えて答えますと、楽しいです。
 
さて、最近社外マフラーがやられっぱなしで、ノマフで通勤してますが、
これが、信じられないくらい遅いんですよねー(笑)
 
ノマフだから仕方がない。それも正解かも知れませんが、
どうもそれだけじゃない気がして来ました。これは異常だとww
 
そういえば、私ってノマフ前提でポート加工はしたことがないのですよ。
なら、良いチャンスかも知れない、やってみようと。
 
しかし、ノマフ前提って言われてもあれですよね。
ノマフのためのポートっていったい何なんだよと。
 
私なりに色々調べた結果「やっぱ分からん」という結論を出しました。
しいて言えば、アホみたいなハイポートはしない、ポートの出口は
ノーマルマフラーの径に合わせるか、それより小さく。
これくらいなんですけど、これは調べる前から知っていたことでしたw
 
やっぱ、これだけじゃ面白くないです。
で、いつもと違うポートを掘ってみました。
狙いは下記の通りです。
 
ノマフ前提のポート加工はするが、ポートの出口の方で
「思いっきり段差をつけて、段差の方は28mm前後のスポマフに合わせる」こと。
もちろんメインはノマフですから、滝のような激しい傾斜になるでしょう。
スポマフではオマケ程度にしかならないと思いますが、
やらないよりは良いかもしれない・・・と。
→ネタばれですが、しませんでした。ノマフのマフラーの径は、モハヤ
絶望的。21.5mmそこらへんでしたので、やるきなくなっちゃったw
 
そして、今までずっと上一直線な逆台形風が多かったので、今回は
「それだけはしない」ということ。まあ、ノマフだから「上直線禁止」という
意味ではありません。ノマフだからこそ上一直線を狙いたいくらいですが、今回は
あえてやめました。と言っても、ノーマルよりは直線気味で掘りました。
 
あと、今まで通路側の段差ってのはなるべく無くす方向に、
直線的に削ろう!として来ましたけど、今回は段差を活用できそうなとこは
段差をわざと付けることにしました。
 
最後に、ポートの奥の方にポケットを作ること。
まあ、これは初めてじゃないですが、最近は穴のことばっかり気にして
あまりしない手法でした。
 
では、前置きはこれくらいにして、写真付きで行きましょう。
 
イメージ 1
まず、素材となったノーマルシリンダーです。52φってことですね。
奥側に注目。段差が付いています。一気にハイポート化出来ます。
 
って、普通に気持ち悪いです。
嫌悪写真ですよね。迷惑です?(笑)
イメージ 2
中身は普通に綺麗です。ふつぅ~に使えそうだったので
太いマジックで適当に線を引き、作業開始。
掃気側の線はいい加減すぎたので、途中で引きなおしましたw
 
そして!線は引いたものの、「あれが何ミの目安だったのか」を
作業中忘れちゃったのはここだけの話です。
でも、以外や以外。弦長そのものは狙い通りに出来ました。
 
イメージ 3
作業中です。上でもさりげなく言いましたけど、
ノーマル尻って、ポートの上、奥側に段差が付いてますよね。
とても削りやすい形状です <ハイポートになりやすい
 
ついつい右上が上がりました。この画像は既にある程度は修正してから
撮ったんだと思います。
 
そう、ハイポートの予感ですww
イメージ 4
守破離って言葉があります。
簡単に言っちまえば、守って、破って、最終的には離れるという意味だと思います。
なかなかいいこと言ったんだと思います。
僕はまだ守の段階ですが、今回はちょっと破ってみました。
 
って、下だけ見れば似たようなポートを見たことがないわけではありませんが、
一応それを意識しないでやりました。
イメージ 5
さてさて。うまいこと、中にポケットを作ることには成功しました。
こういう手法って意外と有名ですよね。スプーンをイメージして削るとか。
 
しかし、なんか変じゃないですかwwwwww
指を入れると、あそこにデッカイ溝があるわけで、しかもそれが
いかにも「中にポケットあり」と言わんばかりの存在感で、
これが良い方向に行くのかイマイチ自身が持てず。
てか、やっぱポケットを作るってこれじゃない希ガス
 
ということで修正しました。
イメージ 6
と、いきなり完成です。
上から見るとこんな感じです。52x52の構成はまだやったことないので
なんともいえませんが、普通にハイポートになりそうな気がしますw
本当は27.5mm前後は確保したかったんですよ(*゚▽゚)ノ
右側が余計に上がっちゃってー。
 
まあ、でもノマフとはいえ、この値ならいいんじゃないかな。
と前向きに考えることにしました。
 
イメージ 7
ノマフのフランジ径って21.5mm前後っすよね。
普通に超えました。23~25mm位です。
今回の作業で、私が一番重要としたのがこれでしたが、<やったことがないので
見事に失敗しました。一番の原因はポケットを作ったことだと思います。
修正しているうちに、どんどん、どんどん広くなりました。
あと、ちょっと欲望にかられたのもあるかなw
 
もうね。ハイポート気味だし、スポマフ用に修正される可能性も高いですw
となると、残りのノーマルボア、無加工尻は焼き付き痕のある中古尻1個、
激安のKJT STD尻1個か。今度必ずリベンジします。僕は怒っています。
 
一応勉強にはなりました。ノーマル尻の場合、ノマフに径をぴったり合わせる
つもりなら「フランジ側はまったく広げない気でないと」ダメだという
ことです。上側には少々余裕がありますが、横側にはまったく削り代がない
と言っていいでしょう。
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<訂正>上下側もほぼ余裕がないかもしれません。
そして、横幅は元から排気ポートの出口の方が大きく設計されている、
という疑惑があります。

ノマフスペシャルシリンダーを作る方はマフラーとシリンダーを
よく調べてから加工しましょう。
でもま、ノマフのあの形状なら、ガスケットの内径に合わせて加工しても
それほど悪影響はないかもしれませんね。と、前向きな屁理屈を述べてみるw
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こういうのって、やる前に把握しておくのが普通だと思いますが、
私はやっぱダメです。ノマフって「24φだろ」とばかり思っていましたwww
イメージ 8
最終的にはこういう風になりました。
あと、600ペーパーで軽くホーニングしておきました。
イメージ 9
通路側はこんな感じになってます。もちろんポケットは残しましたが、
内部も全体的に広げました。いかにも、って感じではないと思います。
 
ジェットポート側で、ピストンが存在感を出してます。
「ちゃんと加工してるか俺が見てるぞ」って感じです。
 
余談ですが、ノーマルのジェットポートって、RUIMAやCMよりよさそうに
見えました。全然わかんないんですけどw
 
あと、上記の社外尻より削りやすい印象がありました。
ノーマル尻は硬くない素材なのかもしれません。スムーズに削られて
助かりました。思ったより時間は掛かりませんでしたよ。
ノーマル尻が好きになりそうです。
 
イメージ 11
 
イメージ 10
出来ればこの尻に入っていたピストンをリングの上下だけ替えて
そのまま使い回したいですが、普通に汚いです。サンエスK1でも買います?(笑)
 
 
イメージ 12
恒例のポート拓も取ってみました。
おお、いつも期待を裏切るポート拓ばかりでしたが、
今回はおおむね予想していたポート拓が出ました。
 
 
さて、いつものことですが、狙い通りに削ることはできませんでした。
程度の良いノーマル尻はこれが最後でしたけど、グロッキー状態のノーマル尻
がまだ1個残ってます。ホーニングすれば普通に使えると思います。
いつか必ずリベンジはするとして、コイツは今年の冬、地べたが凍り始めたら
ノマフと一緒に使う予定です。
 
冬は公道でレースもしないですし、普通にノマフで通勤できれば問題ありません。
かといって、夏は公道でレースをするのか?
と言われるとそんなことないんですけどねw
その頃になればまたレポしましょう。
 
 
 
最後に、ちょっと皆さんにお聞きしたいのですが、
5FAノーマルヘッドって、スキッシュは2mmくらいありますよね。
それって、ボア径としては53mmくらいは確保されてますか?
 
ロンクラ用掘り込みヘッドとして使うためです。
まあ、正直に言いますと52x52に金を注ぐつもりはないので、
ケチってみたいってことですけどww
 
ヘッドの形状は割り切るとして、スキッシュクリアランスを1mmくらい
確保すれば、とんでもないハイポートでもしない限り、
圧縮自体は普通に確保できそうですが、いかがでしょう?