RUIMA56 ポート加工 & 投入
久しぶりに(?)ポート加工しました。
素材となったシリンダーは中古で購入した56φシリンダーです。
出品者様はハイグレとも言っていなければRUIMAとも言っていませんでした。
といいますか、ボアすら言っていません。ボアとスタッドボルトの間隔をみて
56に見える!55かもしれないが、たぶん56の可能性の方が大きい!
と落札したものです。56でした。
ハイグレやその他のシリンダーかもしれませんが、ハイグレ56さらに改と
区別するためにRUIMA56と名づけます。


お安く買ったもので焼いたのは別にどうだっていいんですが、
ホーニング痕がめっちゃ不自然です。何でホーニングしたんでしょう?
まぁ、いいでしょう。2ストなんか適当にやっても適当に走る印象です。
さび付いてもパワーがでる場合もあります。
とはいえ、このまま使うのは気が引けたので、フレックスホーンで全体的に回しておき、さらに600番ペーパーで慣らしました。

今まではリバイブVER2@神田かHEY6フランジ前提で30φぎりぎりまで
攻めることが多かったのですが、今回は28.5mmそこらへんのVER2フランジでマーキング。つまり、28.5以下まで攻めます。

3ポート尻と比べRUIMA尻の場合は穴が開きやすいポイントがいくつかあります。
というより、本当は3ポートの方が特殊ですよね。
で、ここは私の彫り方ではもっとも穴が開きやすいスポットでして、
ここだけは作業前に溶接をしておきました。
いつもの友人に溶接を頼んだわけですが、一緒に働いてるにぃさんがやってくれました。にぃさんにとって私は街乗りではありえないくらいデカイポートをやる
小僧というイメージなのか、相当な厚さで補強してくれました。
本当は3mm程度で十分かと思いますが(笑)
では作業を始めましょう。

難しいポートを狙ってるわけではないので簡潔にマーキングして進めます。
左側は様になってますね。ちなみに左側はどうも穴が開きやすい印象で
私は右よりなポートを掘ります。
スタッド側に書いてありますが、弦長は70~71%狙いで上は26mm狙いです。


はい、終わりました。弦長は予定より1mmほど彫っちゃってますw





最近の私は通路の形状を追っています。
今年はずっとスタッド側は掘り込んで、出口側ではやりすぎない、絞るといった方向でやってます。とはいっても絞るのは主に左右で、特に上はまっすぐになるように努力しました。
なお、絞る方向といっても「1年ほど前までの私の掘り方」が基準でして、
「これって、絞ったつもりなの?」と思われる方がいらっしゃるのであれば、
たぶんそれは基準が違うからなんだと思います。
私の呼んでる横穴チャーモとかは30φ以下のフランジにしては
通路の切削量が結構一人前ですww
さて、今回のRUIMA56ですが、私の言うハイグレ56さらに改とたいした違いはないと思います。ですが、ハイグレの場合スタッド側に穴が開いてますね。今回はセーフです。開いていません。その分、スタッド側の切削量は少ないでしょうから、出口も絞ってバランスをとってみました。
となると、ハイグレ56より通路の切削量は少なめで、弦長も若干小さく、
タイミングだって若干ロー気味。どう考えても全体的な切削量は少なめになったはず
です。実際、加工も結構楽でした。
ガスケットの構成やヘッドは同じものを使うので、圧縮だけは少々上がるかも知れませんが、普通に考えると今回の尻が不利な方向に行きそうですよね?私もそう思います。
が、予想を裏切ってほしい気持ちもありまして、あくまでも私の経験でのお話ですが、調子の良い尻ほど切削量は少なかったんですよね~ <私の彫り方での話し
それを、今回の尻で勉強してみたいです。
もちろん今年中KOSO34直@VER2で爆音ならしますよ~ 笑
ちなみに直前のハイグレ56さらに改の場合
上から 25.3mm
弦長 73%
出口 適当に28~29mm?w
でした。

わかりにくいですが、RUIMA系の尻の場合、ここに段差がありますよね~

よって、ジェットポートは段差を修正。
掃気類は見栄を張るためだけに見えるところだけちょっと撫でておきました 笑

こうなっちゃう理由ですが、もともと両端の段差の方が目立つのと、
「できればジェットポートをあげたくない」という気持ちが入っているからなん
だと思います。普通に違うかもしれませんが、私がジェットポートを加工して
確認するといつもこんな感じになりましたね。


効果の方はまったくわかりませんが、
「やる気あるぜ」と、カッコつけるためだけにここもちょっとやっておきました。
もちろんハイグレ56も同様です。

「面取りだけのピストンじゃないぜ?」と、えらそうなことを言うためだけに
やっておきました。
今回は魔人ぷぅのM字をまねた形になります。


この程度にしておきました。

これらの効果はまったくわかりませんが、スカートもカットしちゃったら
もっとかっこいいです?(笑)


念のためパテも併用しましょう。
今回はPSIのパテを使います。こいつが良いからではなく、昔買っておいたのが
余ってるからです。今回は保険ですからね。

オワリ。
ところが、ですよ。
この尻なんだか不安が残る尻でして、
シリンダーのスカート部の一部がキツいんですよね~。
今年の1月に「問題ない」と判断した素材ですが、
なぜかポート加工してから確認してみるとスカートが変です。
溶接熱による変形か(溶接直後は詳しく調べていなかった)私が粗末に扱ったせいか、1月の時点で既にそうなってたか(可能性は低い)原因はさっぱりわかりませんがね。
具体的にはCM56 97刻印のピストンをシリンダーに入れると、スカート部の
特定の部分だけがほんの少しキツイです。ロックするほどではなく、
スカート部をある程度通過すると問題なくストロークします。
ちなみに、このCM56の97刻印のピストンは、1月に検証を終えたピストンでして、
1月の時点では既にセットで使う予定でストックしておいたものでした。
で、95刻印のCM56ピストンを入れてみましたが、これで違和感がなくなりました。
多少キツイ傾向であることは間違いないと思いますが、普通にストロークする
分には何の違和感もありません。
興味のある方は動画にてご覧ください。
ということで、フレックスホーンでスカート部だけを10秒ほど回し(それでも97ピストンは違和感あり)なおかつ95刻印ピストンを使うことで対処しました。
(この記事に出てくる画像はすべて95刻印のピストンです)
めっちゃ不安です~
焼きやすくなるとか、振動が増えるとかだと困るんですけどね~
ま、とにかく加工は終わったので、取り付けましょう。
RPMマフラーでメーター読み130を狙うという課題が残ってますが、そんなことどうでも良いでしょう。冬とか来年の梅雨とか、またチャンスはいくらでもありますw

…今まで活躍してくれたRPMマフラーのフランジ側ですwwww
いや、液ガスの接着力が弱くて、取り付ける際「あ、ズレた」ってのは気づいてましたけどww

作業中こうしておきました。
結局、取り付ける際またズレましたが 笑
僕は怒っています。今度はウルトラグレーでやります。

見て見ぬ振りをすると余計なストレスが減ります。
というわけで、僕は何も見ておりません。笑



ジェットポートはv100の面取り部みたいですねぇ~~www





結構ぼろぼろです。



どう判断すべきかよくわかりませんでした。

ヘッドからの漏れは無し。

排気ポートの上、中でも開口付近はいつもゴムバーできれいに仕上げますが(ここは綺麗にしやすいです、もちろん当初の目的はカッコつけるためでしたw)だからでしょうか?それとももともと?とにかく、あそこだけはなんだか綺麗です。


すごい不安の残るシリンダーですが、うまくいけばいいな~なんて思ってます。
では、しばらく慣らし運転します。