サビチャーモジェットポート改にVER2にKOSO34直ならどうだ
前回まで普通に使っていたRUIMA56尻がB-的な走りをしましたので、
これは再手術が必要と判断し取り外しました。
そして、入れた尻がなんと去年まで僕の看板尻を勤めてくれていた
サビチャーモなのです。
この尻は去年の夏頃までは私の持ってる尻の中では群を抜いた走りをしてくれたものの、デトネが止まらなくて厄介だった尻でもありました。
それでこいつも去年の秋頃に再手術。しかし、デトネが止まらないのは一緒で、
再加工前より確かエアクリつきでのMJが#10番手前後落ち(直キャブではそれほど落ちなかった、PWK28@#152でデトネあり、#155で何とか完走)、
WRは1個あたりで言うと1.5g前後も軽くしなくてはならない状況になり、
最高速は5キロ前後も落ちて戦力から完全に外れた尻です。
その時もKOSO34は入れてみたものの、当時持っていたMJの最大サイズは
#172までしかなく、#172では既にデトネが出て、仕方なくニードルを
「通勤不可能」なまでにあげてやっと完走、しかし出てきた数字は
丁度メーター読み130。
最後に、ひょっとしてデトネの原因は点火か?と5FAの2型点火に移行し、
で、いろいろ迷走した結果、再加工後のサビチャーモのレコードはPWK直で
メーター読み132と情けないC級尻に成り下がりました。
そこでアホになったさびチャーモの穴を埋めるために出てきたのが
横穴チャーモだったり不良チャーモだったりハイグレ56さらに改だったり
RUIMA56だったりしたわけですね。
うわぁ~改めてこう書いてみると、僕のポート加工の成功率って
20%前後みたいですわねぇ~w
さて、そんなサビチャーモですが、去年の秋まではしていなかった(正確には一度
やったけど慣らし運転レベルで剥がれて失敗)裏技を今は普通にやってます。
それはずばり、「ジェットポートにガムを貼っておく」という荒業なのですが、
これはCM3ポート尻でしかしません。理由はCM3ポート尻のジェットポートは
他の尻と比べ向きが明らかに変だからです。
・4VPアメリカ点火(90似)→5FA2点火でデトネは消えなかった。
・なぜかCM素材の尻を使うとデトネが酷くなる <神田、VER2マフラーのみで発生
・それが、今年からはCM3ポート尻でもまったくデトネの素振りがない。
ハイグレ系の尻でもデトネは出せるっちゃ出せますが、ハイオクさえ入れれば
セッティングのとき「不便」と感じるほどのデトネは出ないんですね。
といいますか、今年アタック中デトネが出て中断されたことは今のところ一度もないはずです。焼き付きだって、すべてあの新型ダクトが絡んでまして、直キャブ
でアタック中焼いたことはまだ一度もないはずです。
…無名スポマフで臨時セッティング中デトネを鳴らしたこともありますし、
それで焼いたこともあるんですけどねw
さて、そんなわけで、サビチャーモを使うならとりあえずデトネを何とか
しなきゃいけませんし、ガムを貼っといたCM尻はデトネが出なかった
というのも事実なので(勘違いの線もありますが…)、サビチャーモにもガムを貼ります。

一人で出来ました。
あまり綺麗に貼れてませんが(笑)

それと同時にヘッドとの合わせ面も綺麗綺麗します。
あまり自身ないので、#600ペーパーのみで軽くシャコシャコし、オイルストーンも当てました。理由は、当時この尻は圧縮漏れも頻繁に起こったからです。
ヘッドは当時磨いておきましたし、それ以来他の尻では漏れなかったのでポンで。
…上からの写真はサボったようで、この画像で代替します。
よーくみれば「一応磨いたようだな」ってのは伝わると思いますw
そして、今はワイドベアリングを使っているのでピストンピンのところも
少々広げておきました。

今回の再加工はこれが全てで、排気ポートは磨きもしませんでした。
よってサビチャーモジェットポート改と(笑)
さて、それでは取り付けてみましょう。
ガスケット構成とヘッドは去年の最後の構成と同じ構成に決定。
ベース0.8mm、ヘッド0.35mm、ガレージミサイル2.4mm掘り込みキャンペーン
ヘッド。

そして、RUIMA56@KOSO34エアクリ付きの最後のセッティング、
つまり#40 N80H2 #148でポンで街中を軽く走ってみます。
全開、60キロあたりで8200RPM程度ってところでした。
RUIMA56ではこのセッティングでは8800あたりだったので、WRが重く出た
ということです。
たしか、去年こいつを再加工してからはおおむね9200~9400あたりで
それなりにパワーは出たはず。
WRを適当に7gから6.25gへ変更。直キャブ選手権をはじめてから随分と
駆動は弄っていませんでしたが、今回久しぶりに駆動あけました(笑)
で、全開してみると、60キロあたりで9240とかの数字がよく出るような様子。
しっかし、なんだか下が濃いようでやかましいです。
ジェットニードルだけN80H2からN80H1.5に変更。
これでとりあえず通勤は可能。
MJ域が薄く出た可能性があるので、本当はキャブセッティングも一からやり
直さなければなりませんが、これで長く乗るつもりは毛頭ないですし
ジェットニードル域はなんだか濃く出たようで大人しく乗ります。
しっかし、なんなんだ?これは。
ぶっちゃけ、ジェットポートにガムを貼っただけなんですけど、
これが妙に走る印象なのです。
直前の尻ではエアクリ付きで全開で8800あたり、今はWR下げて9240あたり。
音がうるさいから、それに惑わされて「前よりはやいみたい!」
って勘違いしているんでしょうか?
確かに、私は通勤で「ここからここまで何秒、あるいは何キロ」といった
基準を設けてセッティングをしたりはしません。それをやるくらいならカメラを
つけて区間タイムまで見てみよう、ということで動画でセッティングします。
そう、そのセッティングをほとんどここに載せてるんですwww
つまり、何が言いたいのかというと、「前より早く感じるが、カメラつけてないから
よくわかんない(´・ω・`)」とゆーことですw
なら、話は簡単です。白黒はっきりつけようじゃありませんか。
ま、元からそのつもりでこいつを取り付けたわけですし。
ふぅ、前置きがすげー長かったのですが、いよいよ直キャブ選手権スタートです。
時間的にはここから繋がるわけですが、腰上がまったく違うので
これは2部、あるいは番外編と見たほうが良いかもしれません。
でも、上記のセッティングと変わったのはぶっちゃけ、腰上以外はWRのみですw
(7g→6.25)
サビチャーモジェットポート改…
ここでまともに走れなかったら今後こいつの出番はほとんどなくなるかも
しれません。
つまり、これはサビチャーモの存続をかけた抗争をKOSO34でやるということです。
今KOSOかけようとしただろwww外国人のくせに無理すんな、小僧 笑
さて、大変失礼致しました。
直キャブではいつも通り慎重に、道端でキャブセッティングをしながら戦場に
向かいます。
まずは「たぶん飲めないだろうな~」って思いつつも、腰上が変わったので
ここは慎重にと、#40 N80H2 #180を突っ込んでみます。
あれ~?あれれ~~~?
80キロ時8800だったり、9000だったりちょっと不安定で、
エアクリ@#148より変速回転数は落ちたものの(9240あたりだったはず!)
なんだか、普通に走りやがります…。
戦場に行く道、メーター読み115あたりまで飛ばしたりもしましたが、これが本当に
濃いのか薄いのかまったく判断が出来ないほど特に違和感なく走ってるんです。
私のやり方だと、ここで#190を突っ込むのが普通です。そもそも
エアクリで9240といっても直前の尻でのセッティングからポンでちょっと走ってだけで、エアクリでの状況も正直濃いか薄いかわからなかったので、ほとんど参考にならないんです。ホント、判断材料が少ない。
でも、男なら時には決断も必要なのです。
1本目は#172で行きます。
#172で薄すぎて壊れるようなら、それはそれで上等!
サビチャーモ完全復活だ!ピストンを新品に変えて出直してやる、と(笑)
ま…何度も言いましたが、私のバイクでKOSO34は半開あたりが全開より
早く濃く出ます。たしかに、半開あたりは妙に濃かったので、たぶん大丈夫です。
*1本目
KOSO34@サビチャーモジェットポート改
#40 N80H2 #172 7g(RUIMA56仕様)→ 6.25g
135@9320 GPS124.2
出てきた数字だけ見ればとりあえず去年、再加工により走らなくなった
サビチャーモのレコードは一発で更新しました。あと、直前のRUIMA56では
KOSO34、#172で 125@8770 GPS117.9という数字が出たので
取りあえずWRは重く出たけど、MJは薄く出た可能性が高いです。
区間タイムを見てもハイグレ更に改には遠く及びませんが、RUIMA56は圧倒しています。
しかし、この時点で疑問が3つもありました。
1)#180から#172だべ???ある程度セッティングが出る時点ではMJ交換により
変速回転が大きく上がってもおかしくないと思うが、3ランクも下げたのにも
関わらず思ったより変速回転数はあがっていない。その上にエアクリ(9240RPM)でのセッティングが薄めだったか濃い目だったか俺には分からんが、そこでの回転数にすらなっていない。80キロ時 8800~9000(#180)→9100(#172)
でもま、一応上がったようだし、2本目で様子をみるか。
2)アタックの最後の最後に回転数が落ちている。
回転落ちは近年嫌って言うほど経験してるので大したことでもないが、
問題は最後の最後のくだりで落ちているのだ。タコメーターではあまり
表現できていないようだが、よく見ると最後の最後に最高速まで落ちやがっている。
あそこはくだりであって、「くだりが終わったのにイケー!」って平地で全開しているわけではない。詳しくは、動画で45秒あたりから。なんかヤバいか?ってことですぐに離した?はずなので、タコメーター上では9320→9250にしかなっていないが、かなりの違和感があった。第一、このコースでは後半で逆に最高速が下がるって
症状はほとんど経験してないはず。 まぁ、これも2本目で様子をみるか。
3)アタック直後「全開」での変速回転数がものすごく落ちている。
動画はカットしていません。タコメーターの反応は遅いですし、
「動画では全開しているのか半壊しているのか分からない」ので分かりにくいと
思いますが、全開では9000前後の数字が出なければならないのに、8400程度しか
でませんでした。
確実なのは動画での1:02からは全開です。感覚的にはWRがスンゲぇ重くて
最加速が明らかにオカシイって感じと似ています。
そのくせ、Uターンしてからは普通に回復したようで(60キロ時ですがw)
9000前後の数字が出たので(動画での2:00)何とか普通に回復した様子です。
ま、これも2本目で様子をみましょう。
で、元の位置に戻って意味もなくキャブ周りとプラグ周りと駆動ケースを開けて
駆動周りを点検するも、何の問題も見つからなく。
何がどうなってるのか分からないので#190で様子をみるか、とも思いましたが、やめました。2本目は#168です。ここで薄すぎて一発で焼きつくようなら、それこそ
本望。ホーニングしてピストンも新品に変えてリフレッシュさせてあげます 笑
*2本目
MJのみ#172→#168
135@9490 GPS 126.00
RUIMA56での#168での成績は131@9160。
間違いありません。少なくてもRUIMA56よりは優秀なんです、こいつの方がw
さて、出てきた数字だけをみると、1本目と最高速に変化なしで、
後半のMAX回転数は少々上がってるだけですが、詳細はほんの少し違いますw
なんだか動画ではほとんど伝わらないようですが、スタート時、いきなり全開で
回転数の上昇がワンテンポくらい遅れたんです。本当にやばいときは2テンポって
表現したいですし、もはやストール気味になるときもありますよね。今回はワンテンポです。つまり、どこかがそれなりに薄く出たってことです。
変えたのはMJのみですが、薄く出たのがMJとは限らないんですよね。
でも、最高速アタックともなると警戒すべきじゃないでしょうか。
途中でアタックを中止し、ジェットニードル、必要ならSJまでを見直して
どこが薄いかを確認してからアタックするべきでしょう。色々やってみて、
MJが薄いならMJは必ず上げるべきだと思います。
実際、アタック中相当迷ったので、とりあえず耳を極限まで澄ましました。
なんか、めっちゃ神経質になったようで、空耳まで聞こえた模様。
実際、120キロあたりで一度アクセルOFFにしてます。
「やべっ、何か聞こえるベ!」と(爆)
しかし、「いや、俺の知っているデトネの類ではな~い!というか空耳!」って
ことですぐに全開に切り替え、何とか最後まで走ることは出来ました(笑)
さて、今回もアタック直後、変速回転数は落ちてました。
全開すると9000からスタートしなければなりませんが、なんだか
8000~8400からスタートするんです。むしろ1本目より酷くなったようなきも…。
というより、正確には回転上昇がワンテンポ遅れている、
ってのが正しいかもしれません。
動画を見ると時々8800って数字もみえますので(動画を見て気づいたw)
となると、やっぱどこかが薄いだけ、ってことでしょうか。
ま、どっちでもいいです。
そんなことより、MAX回転数域の回転落ちは2本目では問題なくなったものの、
今回もMJ下げたのに、変速回転数の変化がほとんどないのが気になります。
こりゃ…もはや1本目とおんなじなんですね。80キロ時9080ってところ。誤差範囲でむしろ下がってます。エアクリでの回転数である9240ですらなっていない。
はっはっは。大体分かりました。
これ、すなわち
「キャブでかすぎやないか」
ってことだと思います。
この症状はRUIMA56@KOSO34で既に経験してますし、日にちもさほど経っていません。
具体的には
・MJは適当な番手でもとりあえず適当に走るので、セッティングが分かり難い。
・駆動は固定。MJのみのセッティングでは「そろそろ変速回転数の変化があっても
おかしくないと思うけど?」ってところなのに、変速回転数の変化はあまり現れない。しかし、MAXは少々反映される。
状況や仕様にもよるかもしれませんが、ざっとこんなのもキャブでかすぎ症状の一つ、ではないのでしょうか?
どちらにせよ、RUIMA56も、サビチャーモジェットポート改も
KOSO34は無理だったようですが、サビチャーモジェットポート改の方が確実に
上ですね。
RUIMA56では KOSO32でメーター読み136、KOSO34でメーター読み131キロ。
1時間にも満たない時間でしたが、どちらも手を抜いた覚えはありません。
となると、サビチャーモだってKOSO32あたりで化ける可能性は高いと思われます。
サビーチャーモは復活するのかっ!?
ま、こいつにリベンジのチャンスを与える気はないんですがねw
KOSO34が似合わない時点でこいつは死刑なのです。
サビチャーモ…。俺のbwsの未来にお前は必要ない。