ビックセカンダリー

今回はいわゆるビックセカンダリーってやつを紹介しようと思います。
外径が122mmと、ノーマルより7mmほど大きいセカンダリーです。
 
厳密には、RS100のコピーエンジン?あるいは兄弟バイクの
純正パーツとして入るセカンダリーで、それをBWS100に流用しようとしているだけで、BWS100用のビックセカンダリーではございません。
 
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新品で買って色々調べました。
寸法も色々調べましたが、当方は適当なところがあり、
トルクカムの寸法はなんといいますか、4次元過ぎって感じで測りづらい、
誤差が出やすいと思いますので
外径約122mm、溝の上側43度前後、下側58度前後。
これだけ公開しておきます。溝の角度だけでいいますと、
3AA似ってとこでしょうか。
 
しかし、なんっていいますかねこれ。
一応は台湾製のバイクの純正品なんですよ。
しかし、どーも中国のニオイがしなくもないw
ま、でも正確な値段は忘れましたが、一式(クラッチとアウターを含む)で
5000円以下だったし、安い台湾製ってことにしておきましょう。
 
さて、外径そのものが違っても、トルクカムの下側の皿(うまい日本語ではフィクストっすかね。わからんw)の柱の外径が同じ(33mm)であれば、ヤマハ系の
ノーマルトルクカムも中に入るわけです。まあ、一応RS100もヤマハなんすけどw
とにかく、それで確認して行きましょう。
 
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おっと、そのまえに。低速側を見てみましょう。
この写真の時点ではテキトーに直線化はしておいたものの、
低速側は延長していません。
なぜなら、どーも、オイルシールの入る下側の溶接側が
先に当たってるような疑惑があったからです。
 
といいますか、そうなんです。こいつ、あそこ(下の写真で見えるとこ)
が先に当たってしまうんです。低速側の溝を延長したって何の意味もありません。
となると、低速側を削るためには、先に溶接側を落としておかないと
意味がないってことになりますが、私自力ではできません。
 
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高速側はこんな感じ。無加工でクラッチとあたりません。
 
なぜあたらないのか?
絶妙な寸法で作られたからか?
いーえ。そんな都合のよい話はないですねw
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ノーマルの3FCとほぼ同じ寸法の社外のカムを入れてみました。
結果、低速側でピンが普通に入り(おそらく、これまた
下が先にあたってるのでしょう)
高速側ではクラッチとチョビットあたりました。
 
ノーマルと寸法の違いはいろいろあるようですが、
改造前提ですと決定打となるのはフィクストのピンの位置が若干下側にあり、
フィクストの溝の深さが浅い、ってとこでしょうか。
 
これらが、どういうことかってのは各自の判断に委ねることにしますw
 
でもま、オフセットワッシャーを使ったり、
あたる部分は削ったりするという改造前提でも
こいつはメリットがほぼないと思います。
 
極端的な話ですが、フィクストのピンの穴がノーマルより
5mm下にあるものがあるとしたら、低速側はどーせあたる部分があたるわけで、
高速側は高速側でいいことなんかひとつもないということになりますね。
私の勉強不足かもしれませんが、やっぱ改造前提ですとメリットは
ないような気がします。
 
本来ビックセカンダリーってのは低速側のために
生まれるべきものだと思いますが、現実はそうでもない
かもしれないと、試しもしないで倉庫に入れておきました。
 
こいつを有効に使うためには「わざと低速域をマイルドにさせる必要が
ある」ときくらいでしょうか。まあ、そんな場面があるかってのも疑問ですし、
うまく行くわけでもないかもしれませんが。
 
あとは、寸法があれですからOリングレス仕様で高速側を思いっきり
削った方がよいかもしれませんね。
といってもOリングはその下に入れますけど。
 
とはいえ、ノーマルに比べフェイス面の角度の違いもあるかもしれませんし、
それが、よい方向の角度ならまた話は別かもしれませんが、そこらへんは
調査しませんでした。
 
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と、実は上記のセカンダリーですが、
ずいぶん前から倉庫に眠っていました。それを出してみるきっかけが
すぐ上の写真のトルクカムです。
 
これはオクで買った中古トルクカムで、
これまた122mmのビック系だったんですね。
しかし、出品者は私に122mmのフィクストはくれませんでした。
 
なので、合体させてみました。
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やっぱり、下が先に当たってますね。
これまた直線化の加工はテキトーに済ませておきましたが、低速側の延長は
「すくなてくも私は」しませんでした。最初からあんな感じで
Oリング側を超えてました。中古だから詳細はわかりません。
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高速側はこんな感じで、クラッチとあたるかあたらないかの
ぎりぎりラインでした。
 
ま、ビックセカンダリーのくせに、低速側で損をするんだったら、
せめて高速側でも役に立ってくれよってことで、
Oリングレス仕様で乗るつもりで削るしかないですね。
しつこいようですけど、Oリングはその下に入れますがw
 
 
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…しかし、これは予想外でしたw
このフィクストですが、スズキ系みたいにピンを3つも入れる
タイプなんですね。片側にピンの穴がないんですわ。
 
しゃーない。ピン1個仕様でやるしかないかww