CM56 シリンダースカート曲がり

お久でございます。
 
バイクを弄らなくなって結構経ちますが、本格的な春が来たら
また色々やりたいことがあって、普通にポート加工やら
KOSO34のためのインマニ加工やらしていたわけですが・・・
 
イメージ 1
中古ベースの尻(焼き付き無し)をポート加工したら
上の画像の位置でピストンがロックする羽目になりました。
 
もちろんリングは外した状態ですし、全て乾燥した状態で、目立つゴミの付着も無し。
ピストンもシリンダーとペアで使ったであろう中古ピストンです。
私が中古で使ったシリンダーセットではなく、中古で買ったセットってことですね。
 
このセットは私にしては珍しくピストンのスカート部や、シリンダーのスカート部も
ちょっと色気を出したので(何か理論の裏づけがあるわけではないwただただ
真似しただけw)もしかして、バリが残ってるかな?と切削部を
#220ペーパーでひたすら磨きました。
 
イメージ 3
イメージ 4
イメージ 5
イメージ 6
で、ピストンにマーキングし、シリンダーにストロークさせてみると
豚鼻の付近のマーキングが消える様子でした。シリンダー側で言えば、
ウサギ耳付近ですね。
 
ピストンの角もシリンダーの角も結構磨いたつもりですが、改善はあまりなく。
セットで買った中古で、焼きつき痕は全無だったから、ピストンに問題があるとは思えなかったんですが、それでも3種類のピストンを用意し、色々とテストしてみました。
 
結果
・焼き付き修正歴のある、使い古したCM56ピストン
→ロックすることなく、普通に通過する。さすがです!ステキングです!
一瞬このピストンを使おうかなと思っちゃいましたw
 
・CM56新品ピストン(鏡面処理により、刻印が消えているw)
→セット付属の中古ピストンより、もう少しロックする傾向。
 
・CM56、97刻印の新品ピストン
→上記の新品ピストンよりさらに、明らかにロックする傾向。
 
あ、なるほどね。このシリンダーをこのままキープしておけば、
ピストンの個体差の調査に非常に役立ちそうだと、
くだらないことを考えながら「犯人はシリンダー!お前だ!」と結論付けました。
 
ピストンを逆の方向(ヘッドガスケット部)から入れてもロックするのは
スカート部だけ。
いくら角を磨いてもスカート部でロック。
マーキングが消えるのは主に豚鼻付近。
なら答えはひとつ。
「スカート、中でもウサギ耳が曲がってる」と。
 
イメージ 2
 
イメージ 7
イメージ 8
画像の大ハンマーでウサギ耳を叩いてみることに。
曲がったのは片側だけかもしれませんが、目視では見分けが付かなかったので
両側とも軽く3発ずつ叩いてみました。
 
すると、あら不思議。相当改善がありました。
 
もうちょっと軽く叩いてみると、もはや問題があるかどうか
私にはわからないレベルまで。
 
さて、こっからど~すっかなと少し思案した結果、
怖いからもうちょっと叩くことに。
 
はい、作業終了です。
 
にしても56φのシリンダーのスカートが曲がるってどーゆーことよって感じ。
今までCM56φのシリンダーはそこそこ加工して来たつもりですが、
厚み2.5mm前後のスカートが曲がるなんて経験したことも
ありませんし、聞いたこともありません。
58φ以上のボアなら分からんでもないですが。
 
適当に叩いて修正した分、あまり愛着は沸きませんね。
加工もうまくいかなかったのもありますけどw
焼きつきの原因になったりして?
ともかく、春が来たらちょっと使ってみようと思います(*´∇`*)