FRCR56 不良品 ポート加工
いや~今年もデトネのせいで僕のプライドはズタズタになり、
「今年はもういいや、ちゃっちゃと冬仕様にしちゃおう」
ということで、尻を捜したところ…
CM1ポート化尻は弦長がデカいので、無駄な走りはしたくない
→CM尻は全部1ポート化されてる→全滅
RUIMA尻の場合、今年パテが剥がれまくったことを考えると
やっぱりデカい穴が開いているのは避けたい
→RUIMA56 ポートタイミングさらに改以外はどれもデカい穴があり、
だからこそRUIMA56 ポートタイミングさらに改だけは大事にしたい
→RUIMA 全滅
ノーマル素材→デカイ穴あり
KJT57→販売用(売れてないがw)
と、尻持ちだったはずの僕ですが、冬に「あくまでも普通に」使える尻が
ひとつもないことに気づかされました。
何かいいのないかなぁ~といろいろとあさっていたところ・・・
日本ではあまり出回っていない(こちらでも出回ってません)
FRCRボアアップキットがありました。
知り合いと一緒に3セット買ったもので、私が利用したのは
「そんなこともあるよね~~」の壊れた尻の方です。


ヘッドガスケットのところが割れてるやつ。これはどうとでもなると思います。
しかし、その右にまたデッカい傷があったはずですが、なくなってました。
おそらく、テープかなんかが映ってただけ、みたいですw
(私も写真判断が主なので、いまさら気づきましたwwww)
ということで、ポート加工を開始します。
目標としては…
冬専用の尻となるのだから穴は開けない。
そして!冬専用尻と言っても、130は簡単に超える仕様にしたい、と。

ちっせ~
でも、小さい分自由度はあがります。特に28φ以下のフランジなら
これは逆にありがたいです。
ちなみにマーキングはVER2フランジでやりました。
VER2フランジは28φですから、実際のマーキングは28φ以下となります。

謎の線を描きます。
左は線の外側、右は一番右の線とその左の線の間くらいを狙えば72%となるよう
なので、そこを狙います。ポート加工中忘れたりするので、上に点で印をつけておきました。
「毎回思うんだけど、何で右よりなポートなの?」
といいますと、左はちょっとでも抉りを入れるとすぐに穴が開きます。大体のBWS用の尻は。

ジェットポートの上が低いです。
これもありがたいことです。角度調整が容易になりますので。
ちなみにこの尻、ジェットポートがアホみたいに長いです。
まるでスクエアな排気ポートみたいなサイズですw

はい、終わりました。
ポート加工中、線が消えていて、狙った弦長より随分とデカくなりました。
74%と、弦長だけで言えば、立派なデカポートですwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
何が冬仕様だよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おっと、失礼。
アホみたいに騒いでしまいました。m(_ _)m

(´・ω・`)
変な感じになりました。
上は一直線に近いはずですが、どうも右が低く見えます。
下は手抜きです。
最近の私の傾向通り、掃気が開くところから排気ポートを急激に
小さくする方向でやりました。
下のあの段差みたいなものは意図的ではなく、面倒で手抜きしちゃいました。
まあ、既に静かにはやってるようですし(?)、これでも問題ないでしょう。

穴が開きました。
でも、小さいので、これは穴とはいえませんね。

こちらにもよーく見れば穴があります。出口に近いところ。
穴は合計二箇所ですね。でも、どちらも穴とは呼べないサイズなので、
穴無しシリンダーといっても差し支えございません。

下の方はほとんど手を出しませんでした。(通路も)
とても汚いシリンダーでしたので、ちょっと撫でただけです。


ジェットポートは上にぐんと上げ、角度も少々変更しました。
掃気には手を出していませんが、軽く撫ではしました。
上述の通り、とても汚いシリンダーだったからです。

掃気の入り口の方にも若干手を出しましたが、
なんだか時間がなくて、早く取り付けたくて焦っちゃいまして
あまり綺麗ではありません。

綺麗にしたいところですし、ちょっと手を出してはいますが、
改めてみるとほぼ手抜きですね <中央のみ適当に撫でたのがよく伝わりますw
今度また修正する機会があれば、ゆっくり、焦らず修正します。


出口はこういう形です。
上を若干絞ることで、切削量が減り
避けては通れない「いつもの上側の穴」も無いです。
通路側の全体的な切削量も少ない方ですね。
RUIMA系の尻で、一番切削量の少ない
RUIMA56 ポートタイミングさらに改よりも小さいです。
要は弦長だけ一丁前なシリンダーである、ということです。
逆に絞り効果はあるかもしれません。


ジェットポート以外は、ザラ取り以外手を出していません。
もともと歪でした。


あ、こうしてみると、やっぱり左が上がってますね!
リューターでの面取りの時かもしれない。

↑昔、知り合いのBWSに、同じFRCR製(壊れていない)の尻を取り付けたところ、
青いマジックの方にオイルポンプが当たってました。
ベース面を削らなければならないアホみたいな素材です。


具体的にどこがどう当たったのかは思い出せなくて、大げさにやっちゃいました。

しっかし、この程度の切削量でここに穴が開くとかありえないんですけど。
おそらくここ、RUIMAより肉薄です。

ここは、ちょっと欲張っちゃって。


穴と呼べるようなものはございませんが、
儀式みたいなものなので、パテ盛りします。



…初期のサビチャーモ付属ピストンあたりがお似合いでしょう。
確か、神田管で焼いたピストンです。
