デイトナ55mmボアアップキットでの失敗

これは、2013年4月の出来事です。
 
ボアアップの初体験は以外や以外。3ポートシリンダーでした。
もちろん当時は無加工でした。
周りの人から「3ポート尻は無加工でも街乗りとしては最高だよ」と
勧めてもらったもので(苦笑)
 
そのときも一応日本語は出来たので、調べてみたら、
「ちょっと怪しいな」とは思ったものの、騙されたつもりで、ってやつ?
やってみました。
 
3ポートの付属のヘッドを使い、めっちゃ~ガスケットを入れました。
で、当時はノーマルキャブ、エアクリを少々加工したくらいでしたが、
一瞬フロントは上がりました。すんげぇ~、今の俺のポートでもノーマルキャブで
そんなこと出来るかどうか自身ないぞ(笑)
 
しかし、全体的には間違いなくノーマル尻より遅くなりました。
上がまったくダメでした。
 
それに、当時持っていた、ユーロコルサー、RPMスポマフはまったく付かず、
ノマフだけはギリギリ入りましたけど、ねじ1本はどうしても閉めることができず。
「こんなもん、今の俺には到底つかえねぇ~たぶん以後未来もつかえねぇ~」
ってことがよく分かってきたのでCM尻を取り付けてから、1ヶ月くらい
BWSに乗らなくなりました。
楽しくないし、どうもエンジンやっちゃいそうな気がしたし。
 
で、色々悩んだ結果、デイトナ55mmボアアップキットを
購入することになりました。
 
当時もおぼろげながら「RUIMA=デイトナ」ってことは気づいてましたけど
デイトナほどの大手の企業だと、同じものでもしっかり検収するかもしれない」
と判断。価格的にもそんなに差はありませんでしたしね。
 
しかし、それが問題だったのです…。
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今、デイトナ55mmキットは廃盤のようですので、詳しくは説明しなくても
よさそうですね。左がRUIMA,右がデイトナです。
シリンダーそのものは刻印違いの同じものだと思います。
 
RUIMA製となってるものでも場合によっては、右の刻印のものが来ます。
旧型に見える黄色い箱のRUIMAと青い箱に入っているRUIMAは右の刻印が
来る印象が強く、赤い箱のRUIMAは左の刻印が来る印象が強いですが、
私個人が感じていたことなので、違うかもです。
一応、人様の尻を含め10セット以上は観察してます。
例外はありませんでしたが、まったくの偶然という可能性もなくはないです。
 
詳しくは分かりませんが、おそらく、OEM品。あるいは台湾国内向け、海外向け
等の理由があるのでしょう。
 
要は、刻印がどうであれ、中身は同じものに見えた、ということです。
デイトナにも種類があるとしたら、これは後期のものだと思います。
シリンダーが同じでも、ピストンと、ガスケットは違います。
デイトナのピストンは嫌いです。
 
 
さてと。そんなデイトナ尻ですが、
ノーマルヘッドを使い、たぶん?付属のガスケットを使って組み付けようと
したんだと思います。
 
しかし、何かおかしい。当時の私は確かに腰上の経験も少ない方でしたが、
それでもv100、ジョグで何十回はやってきたつもりです。
なのに、リングがシリンダーによく入りません(笑)
 
先にピストンをシリンダーに入れて組み付ける方法もありますが、
当時そんなスキール保有してませんでした(笑)
 
てか、こちらの方が基本だったりする?
今のとこ、私はCM尻の場合は先にピストンをシリンダーに入れてから
組み付けます。RUIMAはその日その日によって違いますw
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当時の写真が残ってました。「やっと入った!」って記念写真を
したのでしょう。
それにしてもこれは面白い。上死店って落書きまでされてるwww
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しかし、本格的な異常に気づいたのはここからでした。
圧縮圧力が異様に低い。ノーマルですら、これよりはちょっと高いです。
 
それで、2-3回組みなおしてみたわけですが、それでもダメでした。
ここで作業を中止すべきでしたが、当時「CM尻に戻るのは絶対にイヤ」
だったので、何が何でもこれを取り付けたかったです。
エンジン掛けてみました。
とんでもない雑音が混じってました。
当時、純粋で無垢だった私は「台湾のボアアップシリンダーってもともと
こんなどすごい音がするのかな?いや~やっぱ違うと思うけどな~」と
一人でぼうと立ち尽くしていたものでした。
 
外装が全部取り付けられていることからして、
既になんども組み付け直し、ダメだと諦めたときに撮った動画だと思います。
結局このまま乗って帰ることに。普通そんなことしちゃダメなんですけどねw
 
 
ええ、焼きました。
これは100キロ走行とか、10キロ走行といった問題ではありません。
数百メートルで焼きました(爆笑)
焼きついたっていうより、焼き付き症状とそっくりな症状が起こりました。
 
 
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リングは上下を既に替えてから写真を撮りました。不良としたらトップ側が
不良です。
 
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すぐバラしてみると、こんな感じでした。
当時の私の組み付け不良…。ありえなくはないと思いますが、
何度も組み付け直しましたし、なにより、こんな失敗はv100でもジョグでも
一度もやったことがありませんでした。
 
で、残りの尻はCM尻だけでした。どうしてもそいつは使いたくなかった
ので、リングの上下を替えて取り付けてみました。
もちろんダメでした。まったく同じ音です。
仕方なく、このまま家に帰りました。
 
たぶん10回近くはエンジンがいきなり停止したんだと思います。
4キロ前後の距離なんですけど(爆)
記憶が正しければ、めっちゃ~ゆっくりならそれなりに走れる
ようでした。といっても数百メートルですけど。
ま、エンジンはすぐかかりました。
 
*私は、ガレージを持ってないので、基本道端で整備してますが、
家の前だとどうしても目立ちますので、人の少ないところでやります。
 
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ここは私のお気に入りの場所です。行き交う人が少ないからです。
そんな大好きな場所ですが、その日は桜が余計に綺麗で、腹が立ちました。
 
おっと、今は尻交換のためにわざわざメットインを出したりはしません。
BWSですとバッテリーカバーを取り外し、サイトスタンドで止めるだけで十分です。
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ばらしてみたらこんな感じでした。
ピストンの修正は組む前にやったんだと思います。
(最近はクリアランスのキツイハズレじゃない限りピストンの修正はしません)
 
一番最後の右側の写真は、「ここがちょっと怪しいよ~」的な感じで
撮ったんだと思います。片手でカメラを持っていたので、ちょっと微妙
だとは思います。
 
心が折れました。
「俺にはまだ早かったか・・・」と。
その後ノーマル尻を買ったのは言うまでもないです。
 
なんとかこの事件から立ち直ることは出来たので今の私がいるわけですが、
ここで「v125で幸せになろうぜ」と背中を押してくれるとっても、とっても良い
友がいたら、私は今頃v125の芸人を目指しているに違いありません。
今思うと、ここが4ストバイクに乗る「最後のラストチャンス」だったんだと
思います。意味かぶってるけど、普通にかっこいいでしょ?
 
 
数日後、雨が降りました。
「嗚呼、空から振る雨は俺の涙代わりなのか」と、一晩中布団の中で泣きました。