プチタマケン3号 ハイグレ55mm ポート加工

久しぶりの他人様車両弄り、タマケンワークス業務内容のご紹介です。
ま、金は取らないんですけどねw
 
プチタマケン3号さんがRUIMA55.5仕様に来てからなんと、1万キロ以上も
乗ったそうです。
そろそろピストンリングくらいは予備がほしくなるところですが、
55.5mmのピストン単品は一向に発売される様子もなく。
 
ということで、思い切ってオクで適当な中古尻を購入することに。
今回は55なのか56なのかまったく判断材料がない状況。
出品者も何も言っていません。ただ、スカート部に窓がないってことは
画像で確認が取れたので、RUIMA系の可能性が高いと睨み、ぽちってみました。
 
はい、55mmが来ました。
適当にハイグレ55としましょう。
 
ものが届く前から、56なら最高(JCC、CMピストンどちらもOK)、55でも
今より状況は良いはずですとプチタマケン3号さんに言っておいたので、
ちょっと残念ですがこれで作業を進めます。
イメージ 2
RUIMAから販売された尻であれば別に「RUIMA」の刻印を消す理由はないはずで、
これだけではどこの尻なのか私にはわかりませんが、適当にハイグレとしましょう。
イメージ 3
RUIMA系の尻で一番よく見かけた刻印はこの2種類だったんですけどね(笑)
イメージ 1
排気ポートの右下にそれなりに大きな傷があるやないか…。
ま、掘ればいっか。
 
ところでプチタマケンってな~に?といいますと、
1.ノーマルクランクに私がポート加工した尻が入っていて
2.PWKタイプのキャブレターが付いていて
3.社外マフラーが付いている
 
といった車両のことで、この国に4台存在しているはずです。
現在2号と3号は生存が確認されてますが、1号と4号は行方不明です。
 
というわけで、この尻のポート加工を進めるわけですが、3号さんにはちょっと
したアドバイスをしました。
 
「私がノーマルクランクであがくとすれば、とりあえず尻の上面はフライス
しちゃいますね。厚いガスケットを入れると掃気合わせも出来ますし、
ガスケットさえあれば圧縮にも自由度があがります」と。
 
いや、自分、、、、やったことないんですけど(爆)
 
あと、
「JCC55mmピストンの予備はたった1個だけ持ってますが、
今後どうなるかわからないので、CMピストンも視野に入れるとするとなおさら
やっておくべきです」
 
とも。
 
んで、あれが出来るボーリング屋を教えたわけですが、、、
「いや、あそこ無くなったんですよ。潰れたんですかね??
それで、バイクとはまったく関係のない適当なところで適当に
フライスして来ました。4000円程度でした」
と。
 
で、ものを受け取ってみると、、ちょっとやばいオイニーがします。
イメージ 23
なんすか、これw
平坦度?はちゃんと出たんでしょうかね?
いや、自分機械加工とかまったく知識がないのでわかりませんが、
こういう、いかにも機械が通りました的な痕跡が残っても大丈夫なんでしょうか?
 
ま、良いでしょう。自分の物じゃないですし、自分はボーリング屋を
お勧めしたわけでして、あそこはちょっとしたことで漏れ出すので
必ずきれいに仕上げるようにと作業者に言ってくださいとも言いましたので。
 
ちなみに1mmカットするようにと伝えましたが、そういえば
ベースんとこ~ヘッドんとこの長さはまだ測っていませんね。
 
では、どうなるかわかりませんが、とりあえずポート加工を開始します。
実は1ヶ月ほどかかりました。自分のバイク弄るのに精一杯で(笑)
まぁ、オーナーさんもゆっくりで良いと仰いましたし、
引越しもあって忙しいようでしたから、お言葉に甘えて。
 
というよりお金とかまったく取りませんよ。
1ヶ月かかろうが2ヶ月かかろうが2年かかろうが文句を言われる筋合いはないはずです。てか、僕もポート加工を無償でしてくれるお友達が無性にほしいっすw
 
さてと。ポート加工はお任せコース。
というか、こうしてほしいとか注文を受けると、それにしっかり対応できるような
知識はないので、自分が最近押している形状で行きます。
 
づばり、今、私のバイクについているRUIMA56をまねていきます。
ただし、排気ポートの右下に傷があるのでそいつを削り落とすことと、
他人様の尻に穴を開けるわけには行かないので切削量は少々甘くなります。
 
イメージ 24
おっと、このプチタマケン3号の方は美大出身で、
なんと溶接が出来ちゃうんです。美術と溶接は関係ねぇだろw
って思うかも知れませんが、それがあるらしいんですw
溶接してあるところは私のスキルでは「ちょっとしたことで穴が開く」スポット
でして、予め溶接しておくようにともいっておきました。
まぁ、あそこまで派手にしなくても、とも言いましたが(笑)
 
イメージ 4
作業の様子
イメージ 5
ハイ、おしまい。
イメージ 6
ペーパーでシャコシャコ、鉄相手に意味があるかはわかりませんが、
オイルストーンも当てました。下にはちょっと機械が通った痕跡が残ってあるんですが、疲れました。漏れ出したら私より器用なオーナーさんにお任せします。
 
上からの測定で25.8mm。排気ポートの上にはほとんど上げていないつもりですが、上面フライスしたんでね。でも、中央部は意外と上げたつもりで、RUIMAって確かデフォで27mmなわけですから、なんだか1mmフライスされてないような…。
ま、今度測ればいいか。
 
あと、弦長は35.6mmと書いてますが38.6です。間違っちゃいました。
 
イメージ 7
上面、フライスされたところにバリがあったので#220→#600ペーパーで
ゴシゴシ。面取りもしておきました。後はホーニングとちり取りですね。
 
イメージ 8
イメージ 9
イメージ 10
イメージ 11
イメージ 12
 
最近の私は奥の両サイドを結構えぐるようにしていますが、
他人様の尻に穴を開けちゃいけないというプレッシャーで深く攻めることは
出来ませんでした。それでも少しのえぐりは入れました。
 
イメージ 13
いつも穴が開くスポット。今回は穴開いてないよな???
溶接してあるから良く分かりませんでしたが開いてないと思います。
ここは別段甘く掘ったつもりではないです。
いいですね~ここは僕の尻より気に入ってますw
イメージ 14
イメージ 15
無償でジェットポートまで仕上げてくれるんすか。
う~~~ん。やっぱ俺もこういうお友達がほしいw
正直、私のより甘く仕上げたつもりですが(時間をさほど費やしていない)
イメージ 16
いつも両端があがってる私の尻より上出来に見えなくもないですw
イメージ 17
ここら辺は無加工です。
自分のは自己満足でやりますが、そもそも自分のも含め
ケースは無加工なんで、ナイフ状に仕上げてもそれほど
効率は上がらないのでは? <普通にあがるよwwってんならごめんなさいw
 
イメージ 18
恒例のポート宅急便です。
 
今月末に取り付けに来るそうです。
やめてぇ~~こないでぇ~~~
今、僕のバイクは直キャブ選手権の真っ只中やで~~~(笑)
 
と、まだこいつは入れていませんが、プチタマケン3号さんの実力も
お手並み拝見ということで少々動画を見てみましょう。
 
新型PG管(2014以前のもの)
OKO28 箱付き #132 
KOSO100プリ 4.5g ノーマルベル
3AAパチモントルクカム直線化
マロッシマルチバー 黄色センタースプリング(中古でバイクを買ったときにマロプリと、こいつが入っていたため)
BWSノーマルサイズのタイヤー
去年の7月か。この時点で進角したっけ??忘れたw
 
コースはトンネルで、私のテストコースではありません。
この方、すっかり私の影響を受けて、動画でセッティングしてます…(爆)
 
イメージ 19
イメージ 20
イメージ 21
イメージ 22
で、今はオクの無名ユーロを付けてます。
新品でめっちゃ静かやで~今は普通にうるさいみたいw
 
詳細は、一般的な320mmの膨張室を持ち、
フランジはユーロの中では大きめの約28~29φヾ(^∇^)
(3号さんが測りました)
 
んで、あのチャンバーでの平地加速動画はこちら。
横綱90プリ、4VPノーマルフェイス 5.75g ノーマルベル
OKO28 箱付き #52 付属ニードル3段目 #125
3FCパチモン直線化
アメリカ仕様のBWS点火(90似)に5mm程度進角
Gアクホイール 120/80-12
 
うむうむ。100あたりまでの加速はそこそこよさそうに見えますが、
後半の伸びがないですね。もっとぐいっと伸びなくちゃ。
ちょっとお仕置きが必要ですな。
これじゃ2号さんに歯が立ちません。
 
今回の尻が漏れずに、しかも、フライスの効果も発揮でき、
普通に早いことをお祈りしましょう。